6 交換留学って実際どうなの?【後編】
Bonjour à toutes et à tous!
こんにちは、piroです。また大分時間が空いてしまいました。今回は前編に続いて後編を書いていこうと思います。
2019 1月
大学の留学者内定者説明会がありました。フランス語圏に留学した先輩が来て下さったのですが、スイスでしたのであまり質問出来ずに終わってしまいました。聞いた質問としては
・日本の出発前の前期の履修の仕方
・単位互換
ぐらいでした。ここから私の大学の情報収集が大変になってきました。私の大学する日本人学生は本当に少なくて、かつ協定結んでいる大学が首都圏ではほぼなかったんです…。
とりあえずこの時は、春休み期間でしたので バイト 勤しみました。
2019 2月
バイト三昧の月。大学の入試バイト、塾講で連勤してとにかくここで留学費用を稼ぐことに専念しました。(奨学金決定はかなり遅いので自分で航空券代と保険代を出せることを目標にしました)
また、フランス語に触れる時間は取ろうと、バイトの空き時間に参考書や新聞記事を写して日本語で要約する勉強をまめにしていました。
これが結構後になって効果が現れてきました。
2019 3月
海外旅行と国内旅行をしていました。
2019 4月
やっと留学先の出願が始まりました。個人情報を記入してメール送信という形でした。
また、奨学金(給付)の申請の為に、役所で色々書類を取り寄せました。これが意外と面倒なんですよね…
そして、3年次の履修を組む際に気をつけた点が
・単位互換が不可能な翻訳の授業を前期に詰める
・フランス語で進むネイティブ教授の授業を取る
を念頭に置きました。文学ゼミ、日仏対照言語学をフランス語、コミュニケーションの授業等を多めに履修したので、正直大学1年生の時よりきつきつでした。
かたう、交換留学は単位互換可能ですが、留学先でもしも取れなかった場合を考えて多めに申請しました。
2019 5月
DELF B2 の受験をしました。取るとフランスの学士に正式入学出来るレベルということでしたので留学に向けて
・ネイティブ教授にライティングを見てもらう
・問題集を1周、解き直し
をしていました。またその教授のゼミとコミュニケーションの授業を履修していたので、対策もお願いしやすかったです。
→とにかくフランス語力をつける、自分の考えを論じる力の伸ばす
2019 6月
・ビザ申請→大使館面接→ビザ取得
・住居保険
・戸籍謄本取り寄せ→外務省でアポスティーユ認証→翻訳
・奨学金面接
・保険申し込み
など盛りだくさんでした。大使館と外務省に授業の合間に足を運んで結構疲れた覚えがあります。
2019 7月
大学のテスト期間 留学準備大詰めを迎える
という流れでした!
細かいことは毎年変更されるので何とも言えませんが、交換留学には本当に出発までに長ーい時間がかかります。これを念頭に選択されても良いのではないでしょうか!
Merci pour votre lecture! À bientôt!
5留学中の勉強
Bonjour à toutes et tous!
こんにちは。piroです。
少し更新が空いてしまいました。私は現在留学先の授業は終えてバカンス中なのですが、フランス国鉄のストライキによって留学先に足止めされています(泣)
年末までにはなんとかなって欲しい所です。ですが現地のフランス人の友達とご飯を食べたり、いつもお世話になっているフランス人のご夫婦の別荘(なんと村!)に行ったりとのんびり過ごしています。
話を変えて今回は留学中の勉強について書いていこうと思います。
学部留学でしたので基本的には現地学生に交じって授業を受けます。私の大学はフランス人はもちろんフランス語圏のアフリカから学びに来ている学生もいました。しかし、アジア人学生がほとんどいなかったんですね…日本人学生は1人いましたが学科は異なりました。
つまり
ボッチ留学スタート !!!!
になったんですね…。留学生の友達はいたのでなんとかフランス語で意思疎通していました。
履修していた授業は
・Introduction aux Sciences du langage(言語学概論)
・De la grammaire à la linguistique(文法から言語学の流れ)
・Phonétique et phonologie(音声学音韻論)
・Cinéma et littérature (映画と文学の交流)
・留学生用のフランス語2コマ(C1)レベル
でした。一見少ないのですがフランスはCM (cours magistaux)TD(Travaux dirigés)
という大講義と演習形態がセットになっているので、意外と毎日授業に出ていました。
日本の大学と違って授業にはレジュメ、ひどい時はスライドもなく、2時間先生の話をひたすら書き取り!!!なのです。寝ている学生はいないです。(スマホいじってたり、寝るんだったら家で寝るぜ的なさぼる学生ももちろん一定数存在します、ここは学生あるあるなんだなと)
これに大分最初は苦戦しました。教授が何を話しているのかわからない…。専門用語出すぎて意味不明…。いや冗談の意味分かんないぞ!がバカンス前まで続きました。辞書で聞き取った音を頼りに片手で意味調べしながら、ノートを書いていました。
次に、隣にいる学生に話しかけて「留学生だからノートを見せてくれないか」と状況を説明し毎週送ってくれた友人(ありがたいことに大学外でも遊びに行く仲に!)と毎週歴代の日本人学生の勉強をご厚意で面倒見て下さる方の家に毎週通って必死に復習しました。本当に環境に恵まれていました。
もちろん、図書館や寮で個人的にも勉強はしていました。地道な努力を!
フランスは大多数の学生がパソコンでノートを取るのですが、私はフランス語打ちが遅かったため手書き取っていました。(アクサン記号が本当に面倒…)
ノートを取る言語はもちろんフランス語でした。母語は使わない方がいいとフランス語の先生に言われたので単語を調べる時にしか使いませんでした。
反対に、演習の授業は理論復習と実際に演習問題を解いたり、プレゼン形式だったので比較的ついていくことが出来ました。先生にも留学生とは伝えていたので、多少フランス語が拙くとも発言してフランス語を使う意識をしていました。
少し留学のノートをお見せしたいと思います。時間がない中で取っていたものですので汚いかもしれませんが…。
時間を書いている所は内容を見失った時にメモしていました。後で録音を聞く時に役立ちました。ボールペンで書いてあるのはスライドに書いてあったもの、鉛筆は聞き取ったものになります。ちょこちょこ日本語でメモしたり、調べたことを書きました。
書きとれていなくて途中で終わっている単語もあります(泣)
最後にフランスのテスト形式についてです。
論述 が基本です。
日本だと穴埋め問題とか多いのですが、とにかく概念や理論を自分の言葉で論じるのが重要になってきます。これにまたもや苦戦しました。
Argumentationというフランス独自の論述法があり、両方の側面から論じなくてはいけないんですね。英語のように最初に結論を述べて…は禁止です!
テストも自分が理解しているよ!!!ということを論じるように頑張りました。辞書持ち込み可能でしたが実際使わずに済みました。
まとめとして、とても大変で泣いた日々もありましたが、日本に帰国してから勉強したいものが見つかったり、興味が増えてとても良かったです。また、フランスでは物をあらゆる角度からみて論じることがいかに大切かを知りました。だからフランス人の議論は活発なのかもしれません。
Merci pour votre lecture! À bientôt!
4 交換留学って実際どうなの?【前編】
Bonjour à toutes et tous!
こんにちはpiroです。
今回は交換留学の流れをご紹介したいと思います。私の大学の場合ですので、全てが一緒というわけではありませんが参考になったら嬉しいです。後1年前の流れですので曖昧な部分があるかもしれません。
2018 7月 交換留学説明会
この時期に募集説明会がありました。学内出願の手引きです。注意事項や予算額を伝えられました。ですがオリエンもどうしてもアメリカ留学が中心でしたのであまり参考にならない所もありました。
出願に必要な書類
・出願者情報
・志望動機書(2000字)
・語学証明書(フランス語圏の場合 仏検 DELF)
・語学能力証明書(学科の先生に私のフランス語能力を評価してもらう)
でした!とくに語学能力証明書は英語留学以外の学生に課せられました。語学証明書はいわゆるフランス語検定2級以上、DELFもB1以上からとなりました。私の場合すでに取っていた かつ フランス語関連の検定って年2回で、仏検に関しては準1から年1回しか実施されないので夏休みに受験しませんでした。
英語の場合、IELTS TOEFL が必要みたいです(受けたことない)
2018 8月 志望動機書に取り掛かる
これはかなり重要になります。交換留学の形態は 大学の代表として派遣される為
・自分が何を学びたいか
・自分が派遣されたら大学に何をもたらすか
・筋が通った文章
を目指さなければなりません。加えて、動機書は自分の振り返りや自分の考えを掘り起こさなければ書けないので良い振り返りになると思います。夏休みの間に少しずつ書いては直してを繰り返していました。
2018 9月 出願
大学の国際センターに書類提出しました。
2018 10月 面接
これはあまり緊張しなくて大丈夫です。私の場合は日本語、フランス語 そしてなぜか英語で聞かれました。聞かれた内容は
・自己紹介
・留学先で何を勉強したいか
・大学に何をもたらすのか
ぐらいでした。
2018 11月 留学決定
11月の中旬張り紙発表され、決定しました。
担当者の方と顔合わせと留学の目標シートを埋めて提出しました。この時には特に必要な準備はなく、ただ嬉しい気持ちと期待でいっぱいでした! と同時に来年の話になってしまうのであまり実感は湧きませんでした。
後編はまた後日!
Merci pour votre lecture! À bientôt!
3 そもそも交換留学とは
Bonjour à toutes et tous!
こんにちはpiroです。
今回は留学形態の違いと、交換留学の特徴についてお話していこうと思います。留学は短期から長期までとあり種類も様々です。
私自身は交換留学生ですが、高校の時の友人はフランスに語学留学として来ていたりと枠組みが違います。簡潔にまとめていこうと思います。
1交換留学とは
日本の大学に在籍したまま、派遣協定を結んでいる世界の大学に半期か1年留学出来ます。これが大学生になったらする留学の王道かもしれません。私の大学では、授業料を日本の在籍大学に払うだけでよく、留学先には登録料、授業料も払いません。修得単位数によっては4年で卒業が可能です。私の場合、単位は3年前期の時点で4年次の必須単位以外は取り切ってから留学しました。ですが、留学先で修得した単位を互換することも可能です。(条件は各大学によって異なります)
かつ、大学の国際センターが出願から出発までサポートして下さり、GPAと家計状況によって給付の奨学金もいただけます。
メリットをまず挙げたいと思います。
1.安い
留学エージェントを介する訳ではないので、相談も国際センターの方がのって下さるのでお金はかかりません。(エージェントは基本仲介料を取る、予約も必要かなと)フランスは学費が安いですが、アメリカ留学の場合日本の何倍も学費はかかるので経済的ではないでしょうか)
2.4年で卒業できる
単位互換が可能であれば、4年で卒業が可能です。私の場合は日仏翻訳する授業は留学先に日本語を使う機会がないため変換不可でしたので3年前期に2倍多く履修しました。
3.国際センターのサポート
留学先への出願、情報提供、ビザオリエン、やることリストは全て用意してくださいます。また出発までのオリエンもきっちりあります。
4.協定派遣ならではの交流
留学先の担当者さんが、来期に私の日本の大学へ留学するフランス人学生を紹介してくれたので、日本語とフランス語の助け合いが出来ました。
デメリット
1.語学留学ではない
結構混同される方がいるのですが、例えば 漠然と 「フランス語力を伸ばすために交換留学しよう!」はまずいです。まず、交換留学の前提として専門科目を留学地の言語で勉強することです。つまり、言語学をフランス語で学ぶ。ということです。求められている言語レベルはどの言語圏も中上級は最低ラインです。フランスは学士に正規入学する際に外国人留学生はCEFR B2を求めているのですが、正直交換留学生にもそれは求められていると思いました。当たり前ですが、正規の学生(フランス人)に交じって講義受けることになるのでここでフランス語を勉強するという姿勢はダメなんですね…。
2.選考がある
交換留学では必ずといっていいほど選考があります。正直私の大学ではフランス語圏は人気がない()ので熾烈な争いにはなりませんが、GPA(大学の成績評定平均)、語学スコア、志望動機書、面接が課せられました。特に英語圏は倍率が高いです。
3.準備に時間がかかる
留学出発約1年前から選考、出願、奨学金申請…と長い期間で準備をしていきます。語学留学とかですと、今行きたい!!!となったら3か月前でも間に合うのですが、どうしても交換留学では相手先の大学との連もあり時間がかかります。その間にモチベーションを保ち続けるのが少し難しいかもしれません。私は春休みの2月に入試バイトと塾講を入れまくり下手したら新入社員の方より稼いでいるのでは?ぐらい勉強を放棄して働いていました笑
こんな感じに交換留学の特徴を挙げてみました。
Merci pour votre lecture! À bientôt!
2 フランス留学のきっかけ
Bonjour à toutes et tous!
こんにちはpiroです。
今回は私が留学を決心した理由についてお話しようと思います。
私が留学を決意したのは2年次前期です。それまでは、フランス語圏で勉強したい欲はありましたが、日本の大学でフランス語を学び、言語学と文学を十分勉強できているのだから、する必要はないと考えていました。また親に学費を払ってもらっているし、もし行くとしても単位の関係で留年も視野に入れなければならないこともありました。
私の留学形態は 交換留学 です。(留学形態の違いをまた後日説明しますね!)
色々紆余曲折ありましたが、
3つの理由から留学を決意しました。
1専門分野をフランス語圏の大学で学びたい
1年生の時になんとなく聞いたことのある「言語学」を2年生から履修し始めました。(1年生の時は履修が残念ながら出来なかったのです)人間言語には仕組みがあり、1つの言葉を音素レベルまで解析し、語の違い、意味を弁別する…といった勉強がすごくおもしろかったのです。昔から受験の影響もあってか、外国語の文法(英文法、仏文法)が好きだったのでこんな学問があるのか!とのめりこみました。特にフランス語学は真剣に取り組みました。最新研究はやはりフランスが進んでおり、実際の理論ベースに触れたい気持ちが高まりました。こうしたきっかけからフランス語圏の大学ではどのように教授されているのか知りたい!となりました。
2学内にいる留学生の友達の影響
この話はまた後述しますが、私は留学生チューターと留学生に日本語を教えるアルバイトを学内でしていました。日本留学生活のサポート、日本語の宿題の手伝い、外に遊びに行ったりと世界中の留学生達と関わる経験がありました。私はフランス語が話せる学生とみなされていたので、フランス語圏出身の学生達を主にサポートしました。(本当に拙いフランス語でごめんねという思い)彼らの留学に対する決意、モチベ―ション、私に対する留学への勧めもあって、自分もこうなりたい!と思えました。
3自分の最大の挑戦
自分にいつも自信がなくて自己肯定感が低いとよく言われていました。たかが半年でも自分の興味のある分野に全力で異文化の地で取り組めたら少しは成長出来るのかなと思っていました。また、昔から海外や言語に興味があるのだから1回は海外生活を送りたい気持ちもありました。
最後に、私は多分留学しなかったら後悔するのではと気づいてから、応募用紙に気づいたら手をかけていました。
これらが私の留学を決意した動機です。読んでくださっているみなさんの中で、1つでも自分が留学に行きたい理由を見つけられればと思います!ここでは正直私の理由は曖昧に述べていますが、なんとなくフランス語が話せるようになりたい 等の語学レベルの目標のみは交換留学では通用しない時があります。(ええ!なんで!)
この話は次回の記事にて!
Merci pour votre lecture! À bienôt!
1 フランス留学日記
Bonjour à toutes et tous!
初めまして。現在フランスの大学に留学中のpiroです。フランス留学に関わる内容について発信していきたいと思います。
自己紹介
私は現在、2019年8月から2020年1月の期間でUniversité de Franche-Comté(フランシュコンテ大学)にて半期交換留学をしています。日本では大学3年生で、フランス文学と言語学を学んでいます。留学先ではLicence(学士)課程で授業を受けています。
私は帰国子女ではなく、家族も特に国際的である訳ではありません。一般家庭で育ち、ごく普通の大学生です。
語学としては、小学6年生の時に英検5級対策の塾に通い始め、高校1年生から第2外国語としてフランス語を勉強し始めました。テレビと本の影響でずっと外国語と海外の文化に興味を持っていた子でした。
高校生の時に短期語学研修でフランスのリヨンに滞在し、また相手先の学生が日本に来た時にホストファミリーをした経験があります。(この時は家族が初めてフランス人に会い、尚且つ生活していくということで大パニックになりましたが良い思い出です笑)
大学に入り、「言語」を学ぶことを知り、英語とフランス語で言語学(音声学・音韻論、形態論、統語論、認知言語学 等)とフランス文学(19世紀)を専攻しています。
そして、現在フランスのブザンソンでの留学に至ります。
何故ブログを開設したのか
今回ブログを始めたきっかけはいくつかあります。
1.フランス留学の情報を広めたい
留学というと、アメリカ、イギリス等の英語圏であったり、最近ではアジア留学(アジア圏の言語+英語)が増えてきています。私の在籍している日本の大学も英語圏、アジア圏留学の情報は多いのですが、非英語圏ヨーロッパ留学については情報が少なかったです。かつ、私は派遣先大学が新規認定された所でしたのでゼロの状態から始まりました…。本屋にある留学ジャーナルも英語圏の情報がほとんどです。私の経験からこれから留学を考えている、する予定の方に情報を共有出来たらと思います。
2.思い出を永らえたい
留学日記はノートに毎日つけており、留学生活が終盤に差し掛かっている今日この頃ですが、この一瞬一瞬に感じる心の動きを留め、帰国してからも振り返りたいのです。私は思い出を美化しすぎたり、反対のことをする癖がある為、文章で丁寧に綴りたい思いがあります。
3.将来の夢に向けて
具体的な進路選択はまだですが、交換留学で1つ自分のなりたい像が生まれました。FLE(français langue étrangère)という「外国語としてのフランス語教授法」と呼ばれる課程、Masterに進学する目標があります。フランス語教授法について学びたい気持ちが湧いてきている所です。目標は変化するかもしれませんが、一歩ずつ行動出来ればと。
更新ペースは気まぐれになると思いますが、気軽にのぞいていってください!
Merci pour votre lecture! À bientôt !